サイドFIREを調べていると、計算や専門用語が出てきて、そこで難しく感じることがあります。
ただ、仕組み自体はシンプルで、サイドFIREの生活費は基本的に次の2つで成り立ちます。
- 投資以外の収入(投資を売らずに入ってくるお金)
- 資産の取り崩し(投資を売って生活費にするお金)
この記事では「取り崩し率」の意味を、投資初心者でも迷わないように整理します。
投資以外の収入とは?
このページでいう投資以外の収入は、投資資産を売って生活費にする以外で入ってくるお金のことです。
投資以外の収入の例
- 正社員・パート・在宅ワーク・派遣・フリーランスなどの労働収入
- ブログ収益、素材販売などの副業・事業収入
- 年金(受給開始後)などの定期的な受け取り
取り崩しとは?
取り崩し=投資信託やETFなどを一部売却して現金化し、生活費に回すことです。
サイドFIREでは「生活費すべてを取り崩しで賄う」のではなく、投資以外の収入で一部を補って、残りを取り崩す設計にします。
取り崩し率とは?
取り崩し率=「投資資産に対して、1年にどれくらい使うか」の割合です。
たとえば投資資産が 3,000万円 あり、1年に 120万円 を生活費として取り崩すなら、
- 120万円 ÷ 3,000万円 = 4%
この 4% が取り崩し率です。
よく使われる取り崩し率の目安
取り崩し率には「これが絶対の正解」という数字はありません。
ただ、サイドFIREやFIREの話題では、目安としてよく使われる取り崩し率がいくつかあります。
①年3%
メリット
- 毎年売る金額が小さめなので、相場が荒れたときでも資産が減りにくい
- 下落中に売る量が増えにくく、精神的に安心しやすい
- 長く続けたい人に向きやすい
デメリット
- 同じ生活費を取り崩しでまかなうなら、必要な資産は大きくなりやすい
- 取り崩しだけで生活費を作る設計だと、実現まで時間がかかることがある
②年4%
メリット
- 同じ生活費なら、年3%より必要な資産が少なく見積もれます
- 早めに「取り崩しを前提にした生活」に移りやすい
デメリット
- 相場が下がっている時期に、売る金額が相対的に大きくなりやすい
- 悪い相場が続くと、資産の減り方が早く感じやすい
そのため、相場が悪い年は支出を抑えるなど、調整できる余地を持たせたほうが続けやすい
暴落が来ると困るのはなぜ?
取り崩しが怖い理由は、投資の値段が下がっているときでも生活費は必要で、下がった資産を売らざるを得なくなるからです。
- 下落中に売る量が増える
- 資産が減った状態で回復を待つ
- 立て直しに時間がかかる
だから初心者ほど、「何%で固定」よりも暴落時の備えが重要になります。
初心者向けおすすめの取り崩しルール
初心者はまず、考え方をシンプルにして始めるのが続きます。
基本は年3%で設計する
- 生活費のうち、取り崩しでまかなう金額を「資産の年3%以内」に置く
- これなら余裕が出やすく、相場が荒れても心が折れにくい
もし暴落が来たときのために
暴落時に「取り崩しをしなくていい」状態を作ると安心です。
そこで役立つのが**生活防衛費(現金クッション)**です。
生活防衛費は2年分を目安に現金で持つ
- 例:年間の取り崩し予定が200万円なら、約400万円を現金(普通預金・定期など)で確保
- これがあると、相場が大きく下がった年に無理に売らずに生活できる期間が作れます
※生活防衛費の金額は「生活費2年分」ではなく、サイドFIRE設計では特に
取り崩しで補う予定の金額(=生活費−投資以外の収入)の2年分で考えると、過不足が出にくいです。
計算はこう考えると一発でわかる
- 年間生活費を決める
- 投資以外の収入を決める
- 生活費 − 投資以外の収入 = 取り崩し額(年)
- 取り崩し額 ÷ 0.03 = 必要資産(目安)
生活費の目安
生活費は家庭状況で大きく変わりますが、まず置くなら次のレンジが現実的です。
- 単身:月17〜22万円
- 夫婦:月30〜38万円
- 夫婦+子ども2人:月38〜50万円
例で理解
ここでは「投資以外の収入あり」を前提に、よくある例を3つ置きます。
例1:単身
- 生活費:年240万(=月20万)
- 投資以外の収入:年60万(=月5万)
- 取り崩し:240−60=年180万
必要資産の目安
- 180 ÷ 0.03 = 6,000万
例2:夫婦
- 生活費:年384万(=月32万)
- 投資以外の収入:年120万(=月10万)
- 取り崩し:384−120=年264万
必要資産の目安
- 264 ÷ 0.03 = 8,800万
例3:夫婦+子ども2人
- 生活費:年480万(=月40万)
- 投資以外の収入:年120万(=月10万)
- 取り崩し:480−120=年360万
必要資産の目安
- 360 ÷ 0.03 = 1億2,000万
まとめ
- サイドFIREは「投資以外の収入+取り崩し」で生活費を作る考え方
- 取り崩し率は「資産の何%を年に使うか」
- 初心者は基本3%で設計し、暴落時は生活防衛費で売らずに耐える仕組みが安心
