扶養内で働く前に:この記事の「扶養内」はどれ?
この記事の「扶養内で働く」は、主に 配偶者の社会保険の扶養(健康保険の被扶養者)のまま働くことを想定します。
扶養には「税」と「社会保険」の2種類があります。基礎は別記事にまとめました。
→【投稿①:扶養は2種類ある(税と社会保険)】
結論:扶養内を狙うなら、まず「勤務先で社会保険に入る条件」を避ける
扶養内を検討するときに、よく聞く数字はこの3つです。
- 週20時間(これ以上だと勤務先の社会保険加入が関係しやすい)
- 月8.8万円(年約106万円)(同上:所定内賃金の目安)
- 年130万円未満(配偶者の健康保険の扶養に入る目安として示されることが多い)
ポイントは順番です。
**扶養に入れるか(130万)より先に、勤務先で自分が社会保険に入る働き方になるか(週20h・月8.8万など)**を確認すると迷いにくくなります。
まず確認:勤務先の社会保険に入る条件に当てはまりそう?
短時間で働く場合でも、条件によっては勤務先の社会保険(健康保険・厚生年金)に加入することがあります。代表的な目安として、次がよく使われます。
- 週の所定労働時間:20時間以上
- 所定内賃金:月8.8万円以上
- 学生でない、雇用期間の見込み等
- 会社規模などの要素も関係(適用拡大)
※詳細は加入ルールが変わることもあるため、記事末尾の公式リンクで確認してください。
次に確認:配偶者の健康保険の扶養に入れる目安(年130万円)
配偶者の健康保険の扶養(被扶養者)は、目安として 年130万円未満などが示されることがあります(例外条件あり)。
最終判断は 加入している保険者(協会けんぽ/健康保険組合)の基準が優先です。
扶養内を狙う「安全設計」のコツ(ここが実務)
ギリギリを攻めるほど、残業・繁忙期・有給などでブレたときに面倒が増えます。
扶養内を狙うなら **余裕(バッファ)**を作る方がラクです。
- 週20時間ではなく、週19時間以内を目安にする
- 月8.8万円ではなく、月8.5万円くらいを上限の目安にする
- 繁忙期がある仕事は「年合計で130万円を超えないか」も意識する
扶養内の働き方モデル5パターン(週19時間以内)
※「週の時間」を先に決めて、給与明細を見ながら「月8.5万円目安」に調整するのが簡単です。
| パターン | 週の働き方(例) | 週時間の目安 |
| 1 | 4時間×週4日 | 16h |
| 2 | 5時間×週3日 | 15h |
| 3 | 3.5時間×週5日 | 17.5h |
| 4 | 6時間×週3日 | 18h |
| 5 | 19時間固定(例:4h×4日+3h×週1日) | 19h |
運用ルール(おすすめ)
- まず「週19時間以内」の型を決める
- 次に給与明細を見ながら「月8.5万円目安」に収まるよう微調整
- 残業や繁忙期があるなら、年合計も意識する(130万円未満が目安として示されることが多い)
迷ったときの判断基準(これだけ)
- 週20時間・月8.8万円に近い働き方になるなら、まず 勤務先で社会保険加入になるかを確認
- 扶養(被扶養者)の可否は、最終的に 加入している保険者の基準が答え
扶養内にこだわらず、社会保険に入って働く方が向く人
扶養内を目指すと、時間や収入の調整が必要になります。次に当てはまる場合は、最初から「勤務先の社会保険に入って働く」前提にした方が、気持ちも手続きもシンプルになりやすいです。
- 週20時間を超えそう、または月8.8万円を超えそう(調整がストレス)
- 繁忙期や残業があり、月収がブレやすい
- 今後、働く時間を増やす可能性が高い
- 年金(厚生年金)や保障面も重視したい
- 「扶養内に収めるための我慢」より、働きやすさを優先したい
参考リンク(公式)
- 日本年金機構:短時間労働者の適用(週20時間・月8.8万円など)
https://www.nenkin.go.jp/service/kounen/tekiyo/jigyosho/tanjikan.html - 協会けんぽ:被扶養者(130万円未満など)
https://www.kyoukaikenpo.or.jp/g3/cat320/sb3160/sbb3163/1959-230/ - 厚労省:社会保険の適用拡大(会社規模など)
https://www.mhlw.go.jp/tekiyoukakudai/koujirei/jigyonushi/taisho/
